VBOX Position Range System (VPRS)
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VPRS 車間距離計測センサー
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VBOX Precision Ranging System(VPRS) は、2 つのビーコン間の距離をUWB帯の無線で計測するセンサーです。
システムは非常にシンプルな構成になっており、電源を入れるだけで、100Hzの更新レートで最大50m の距離をCAN で出力します。
各センサーはIP67 の防水仕様で、車両ルーフにマグネットで取り付けることができます。
オプションのVBOX Touch を組み合わせると、リアルタイムで2 点間距離を表示できます。
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VPRS 車間距離センサーの最も優れたの特徴は、「設定が不要」という点です。
電源を入れるだけで、2点間距離を計測して、CANで出力することが可能です。
CANは、ID0x006F1で出力されます。
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<サンプルデータ1:トンネルのある高速道路>
VPRS と Video VBOX を取り付けて、トンネルのある高速道路を走行した例です。
VPRSのCAN出力を、Video VBOXで記録しています。
これにより、GPSのデータ(速度・緯度・経度など)と映像、車間距離を同期して解析が可能になります。
下図1: トンネルに入る直前のデータです。
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下図2:トンネルに入った直後のデータです。
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下図3: 速度、車間距離、衛星数のデータです。
衛星数がゼロに落ちている箇所が、トンネル内です。
VPRSの出力する車間距離は、トンネル内でも安定して計測が出来ていることがわかります。
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[サンプルデータ1 :トンネルのある高速道路 のダウンロード]
<サンプルデータ2 :50m以上離れた場合>
車間距離が50m以上離れた場合のサンプルデータです。
VPRSとVideo VBOXを使って計測しています。
下図4: 50mを超えると、55m ~ 65mの範囲に1回目のデッドポイントが発生します。 デッドポイントとは、無線信号が地面に反射して到達する経路と、直接到達した経路の2つの信号が干渉して、受信できなくなる現象です。
残念ながら、UWBの通信では、55m ~ 65mの範囲にデッドポイントが発生してしまいます。
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[サンプルデータ2 :50m以上離れた場合 のダウンロード]
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